何で俺がこんなことしなきゃいけねぇんだよ、ったく…。 そう思いながら段ボール箱を抱えて階段に向かう。 肩にかけたカバンがずり落ちそうになりながら、俺は運びにくさ極まりない運搬作業をしようとしていた。 …と、階段にさしかかろうとしたその時、突然すぐ近くのトイレから鈴木清風が出てきた。 「あ…」 ハンカチで手を拭きながら、俺を見てドキッとしたような顔をしている。 …何だよコイツ、まだ帰ってなかったのかよ。 俺は別に話しかけることもなく、黙って行こうとした。 「……」