みんながガタガタと席に着く中、先生はまだ不思議な顔をして聞いてくる。
「…渋谷、何かあったのか?ホントにお腹痛いだけだったのか?」
誰にともなく問いかけられた質問に答えたのは、もちろん陽太郎だった。
「…ハイ、なんかそうみたいです。シブヤさん強がりだから、弱々しい姿は見せたくなかったんだと思います!」
…何じゃそりゃ…。
しかし、みんな苦笑いしながらもうんうんとうなずき、先生もそれで納得したようだった。
「…そうか。まぁ、それならいいけど…。じゃあ、授業始めるぞ~!」
陽太郎は、チラッと清風の方を見て、とりあえずニコッと笑った。
それを見て、とりあえずウン、とうなずく清風…。
何なんだよこの二人…。
俺はそんな光景を見ながら、渋谷の言っていたセリフを思い出していた。
「アンタのせいで、彼氏にフラれたんだけど」
清風のせい?
いったい何があったんだよ、あのバカップルがよ。
