すると、廊下から声が聞こえてきた。
「…お、おい、渋谷~!授業始まるぞ~!?何だよカバンなんか持って…」
「…お腹痛いんで帰ります!!」
…いや、お腹痛い人間が発する声じゃねぇだろ。
「…そうなのかぁ?…き、気を付けて帰れよ~ッ!?何なんだ、まったく…。ん?何だお前ら、どした?」
教室に入ってきた先生が、静まり返っている一同を見てキョトンとしながら言った。
戸惑う清風の肩にポンポンと手を置いてから、陽太郎が「な、何でもないで~す!さぁ、みんな、授業、授業~ッ…!!」と言って、ようやくいつもの空気に戻った。
