大地くんの天気予報



事件は、その日のうちに起こった。


…なぁんてね。


別に事件でも何でもねぇけど、あまりにも退屈すぎるから、俺はそれを事件と呼ぶことにした。




昼休みが終わり、午後の授業が始まる前に、みんながまだ教室で騒ついている時だった。


ものすごい形相で、荒々しく教室に戻ってきた渋谷が、座っている鈴木清風の目の前までやってきて、机を思いっきりバンッ!と叩いた。


あまりのことに、それぞれしゃべっていた他のヤツらも一気に静まり返り、注目した。