ホームルーム中に教室に入ると、いつものように担任の注意が飛んできた。
一番後ろの自分の席に着く時、チラッとこちらを振り返る鈴木清風に気付いたが、俺はすぐに視線をそらした。
…やがて、俺より数分遅れて、さっき言い争いをしていた渋谷が教室に入ってきた。
「おい渋谷~、今日はお前も遅刻かぁ!ちゃんと遅れないようにしろよ?お前にはそれぐらいしか取り柄がないんだから~」
冗談を言う担任に、笑う一同。
しかし、さっきまで彼氏とケンカをしていた渋谷はかなり不機嫌なご様子で、周囲をギロッと睨んだ。
アイツの席は…、鈴木清風の隣だ。
みんなに混じってクスッと笑ってしまった清風を見て、渋谷は机にバンッ!とカバンを置きながら、「…何笑ってんだよ…!」と小声でつぶやいた。
ケバい化粧を施した顔が、余計に醜く見える。
