次の日。
俺はまたいつものように、すでに教室で着席していなきゃいけない時間に、自転車置き場に到着した。
すると、少し離れたところで、ひと組の男女が何やら言い合っているのが目に入った。
「…っるっせぇな、だから違うって言ってんだろッ!」
「違わないじゃん!!いっつもそうじゃん!!何でウチだけこんな思いしなきゃいけないのッ!?」
「お前が勝手に思ってるだけだろッ!マジうぜぇ」
「じゃあ何でもっとウチのこと考えてくれないの!今度からは気を付けるって言ったじゃん!!」
……。
朝っぱらケンカしてんじゃねぇよ、バカップルが。
あの男の方は、確か3年のヤツだったな。
そして女の方は…、同じクラスの渋谷(シブヤ)だ。
渋谷玲奈(シブヤ・レイナ)…。
…チャラ男とギャルの修羅場を尻目に、俺は教室に向かった。
