…やがて二人は、「ごめんなさい、おじゃましました~!」と言って、美術室を出て行った。


…鈴木くんって、なんだかすごく、純粋そうな子だったな。


そんな鈴木くんが、どうして大地にキレられたりしてたんだろう…?


きっと大地の、一方的な理由なんだろうな…。


「…虹色の雨、かぁ…」


私は一人、鈴木くんの言った言葉をポツリとつぶやきながら、また無造作に何色もの線を重ねていった…。