私がポカンと見つめていると、田中くんが言った。
「あ、あの~、美術部顧問の、永作先生いる?」
「…永作先生?…あぁ、永作先生は、今日は出張があるとかで、もう出ていっちゃったけど…」
私がそう答えると、田中くんは少し美術室に足を踏み入れながら言った。
「な~んだ、そうなんだぁ。キヨちゃん、残念だったね。永作先生、今日はもういないって」
その田中くんに続いて、もう一人のその子も、ゆっくりと中に入ってきた…。
「うん、そうだね、残念だったな…」
…え?
今の声…、それと、制服…。
この子、男の子…?
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