描き途中の静物画も、今日はあまり気が乗らない。 けれども、今は何も考えずに、何かをして気をまぎらわせていたかった…。 私はスケッチブックを開くと、お気に入りの色鉛筆で目的もなく線を描いては塗りつぶし、色を変え、色を変え、ただそれを繰り返していた…。 …しばらく、そんなふうに集中している時だった。 何やら廊下を人が歩いてくる気配がし、美術室のドアがガラッと開けられた。