その瞬間、予想していた通り、僕だけを見るその目の温度が急激に変わったのが伝わってきた。 ドクンッ……。 その、氷のように冷たい、突き刺すような目つきに、僕の心の中の不安が、一年ぶりに蘇った…。 「…久しぶりねぇ。元気だった?風花…」 冷たい目をしたまま、口元だけに微かな笑みを浮かべて、その人は言った。 「…はい。九州から戻りました。…お久しぶりです、絢(あや)姉さん」 僕は、そう言って再び頭を下げた。 その、“絢姉さん”という人に…。