「…ゴメンね、キヨちゃん…、こんな話して…」
「…ううん、そんなこと、ないよ…!」
僕は、続けて言った。
「…誰だって、本を読んだり、ドラマや映画を見たりして、深く感動したりするじゃない。だからこそ、素晴らしいんじゃないかな…。陽ちゃんは、人一倍、そういう気持ちが強くて…、その小説にも、それだけ衝撃を受けるくらい…、陽ちゃんにとって、大切な出会いだったんだよ、きっと…」
「…キヨちゃん…」
「…その子への気持ちも、本当の恋だと思うよ。…恋は切ないものだから…、陽ちゃんが今苦しいのは、当然のことだよ。…恋、してるからなんだよ…」
「…キ、キヨちゃん…、ありがとう、ありがとう……、ウッ、ウゥッ…!」
陽ちゃんは、気持ちが一気に溢れ出してしまったかのように、オイオイと泣き出してしまった…。
「よ、陽ちゃん…!そんな、泣かないで…」
僕はそっと微笑みながら、ただ、そんな陽ちゃんの背中を撫でていた…。
