…翌朝、オレは目の下にクマを作って登校した。




「…あ、おはよう、陽ちゃん…!ど、どうしたの?その顔…」


キヨちゃんが、心配そうにオレの顔をのぞいて言った。


「…あぁ、おはよう、キヨちゃん…。うん、ちょっと、寝不足でね…」


「…何かあったの?」


「ううん、何もないよ…!って…、何もないってことはないか…、うん、…ちょっとね、あまりにも、衝撃を受けたものだから…」


「…衝撃?」


「うん…。キヨちゃん…、オレ、今、心、ここにない…。この現実の世界には、ない…。はは、はははは…」


「…よ、陽ちゃん…!?」




…心配してくれているキヨちゃんに、オレはありがとう、大丈夫だよと告げ、また後でゆっくり話すね、と伝えると、とりあえず自分の席に着いた。


その後、授業中に爆睡して先生に怒られたのは、言うまでもない…。