「…いやぁ、それにしてもフウカちゃん、相変わらずべっぴんさんだねぇ。何より、早く踊りが見たいよ。なんたってフウカちゃんは、百年に一人の逸材だからねぇ…!」
「またぁ…!だからそれは、エイサクさんが勝手におっしゃっているだけのことでしょう?」
そう言って笑いながら、エイサクさんにお茶を差し出す母さん。
僕もただ、笑って首を横に振る。
すると、母さんは続けて言った。
「…でもまぁ、確かにこの子の踊りは大したものですよ。母親の私が言うのもなんですけど、この子に女形をやらせたら、そう右に出る者はいませんよ、この歳で…」
「…あぁ。若くして、こんなにあちこちからお呼びがかかるほどの人気ぶりだもんなぁ。すっかり、この寿々喜流の目玉になっちゃったねぇ、フウカちゃんは!」
「いえ、そんなこと…!」
僕は恥ずかしいのと恐れ多いのとで、唇を噛みしめながら少しうつむいた。
