特にすることもなく、家にいても退屈なだけだったので、駅前の本屋あたりにでも行ってこようかと、俺は服を着替えて家を出た。 特別暑くもなく、雲の間からほどよく太陽が顔を出すくらいの、ちょうどいい天気。 俺は、自転車には乗らずに、散歩がてら歩いていくことにした。 …駅へ行くにも、学校へ行くにも、どっちみちいつも藤棚公園の前を通りかかる。 …と、公園の前にさしかかった時、いつもの俺の特等席に、誰かが座っているのが見えた。 …あれは…、清風…?