……世界が、壊れてしまった気がした。 「…私のこと、嫌い…?」 もう、そんなこと聞いたって仕方ないのに…、私はまた、余計なことを口にしてしまう…。 「…別に、嫌いじゃねぇよ。…でも」 「……?でも…?」 「…そうやって、すぐに湿っぽく、ウジウジ言うところは好きじゃない。…そういうことばっかり言うお前といるとさ、…なんか、ジメジメすんだよ、こっちまで…」 …少し曇っていた空が、ポツリ、ポツリと泣き始めた…。