「…なんかさ、清風くんは、持ってるんだよね…。大地の心を、あんなふうに惹き付けられるようなものを…」
「…うん」
「…この前の、発表会の時もね…、大地、清風くんの踊る姿、ものすごい真剣な目で見てた…。見とれてるようでもあったし、見守ってるようでもあった…」
ヒカリは、目を伏せて机の端の方を見ながら、黙ってうなずいてくれている。
「…何て言えばいいのかわからないけど…、私が大地とどうにかなれたところで…、大地は、幸せなのかな…?」
「……」
「私は…、大地に何が出来るんだろ…」
「…王子様とお姫様の運命は、諦めるってこと?」
「……」
ヒカリは顔を上げると、私の背中を片手でさすりながら言った…。
