いよいよ、最後の演目となった。 一番最初に登場した、家元によるシメの舞台。 最初に登場した時は、化粧をしない素顔のままの、袴姿での出立ちであった。 かなりの男前で、何ともいえない貫禄があり、…これまた清風のお母さんと同じように、自分の親とは比べものにならないほどの格好良さであった。 …メタボなうちの親父とは、全然違ったな…。 …そんな凛々しい印象を受けた家元であったが…、最後の演目で登場した姿は、なんと、女形だった…。 客席からは、もちろんこの日最高潮の拍手が鳴り響いた。