「…ダイチ、この人…、あのカゼアヤさん、だよね…」 ようやく落ち着きを取り戻していた陽太郎が、それを見て隣で言った。 「…あぁ、そうだな…」 そんな俺たちのつぶやきに、横から優雨が聞いてきた。 「…何?その人が、どうかしたの…?」 「あぁ…。この風絢って人、清風の幼なじみなんだってよ。俺たちより、三つ年上だけど」 「へぇ、そうなんだ…?」 「でも…、何だかよくわかんねぇけど、性格悪そうな女だよ。清風に、嫉妬してるっぽいし」 「…大地、会ったことあるの?」