…清風と会っていた数十分の間に、一つの踊りが終わっていたらしく、俺たちが再び戻ってきた時は、ちょうどその次の演目が始まる直前だった。 もといた席に着くと、俺は手元のプログラムに目を落とした。 次の演目は…、 「…風絢」 俺は、思わずそうつぶやいた。 プログラムに書かれていたのは、『長唄 菖蒲浴衣(ながうた あやめゆかた) 寿々喜風絢』という名前だった…。