大地くんの天気予報



「…ねぇ、鈴木クン」


「ん?」


「…オレね、ゲームとか、マンガとか、大好きなんだ。あと、小説とか、ドラマとか映画なんかも…」


「そうなんだ?」


「うん。…周りからは、オタクだとか、もっと現実を見ろ!とかって、言われちゃうんだけどね」


鈴木クンは、黙ってオレの話を聞いてくれていた。


「…でも、オレね…、そういう、実在するはずのない世界とか、人とか物事とかに、どうしようもないくらい、気持ちが入り込んじゃうことがあるんだ。…行きたくても、行けない。会いたくても、会えない。そう思うと、なんだかもう、胸が張り裂けそうなくらい、苦しくってさ…。それって、ヘンかな?」


オレは、大真面目な顔をしていたと思う。


だって、それはオレにとって、この世界で生きていくために、すごく重要なことだったから…。