「…佐藤くん、田中くん、ほら、行くわよ…!」
永作先生にそう言われ、俺は我に返った。
「清風くんに、会いに行きましょ!」
そうだ、清風も言っていた。
自分の踊りが終わったら、一度ロビーに出てくるって。
俺が立ち上がろうとすると、隣に座っている陽太郎が、まだ放心状態のままだった…。
幕の閉まった舞台を見つめながら、じっと固まっている。
「…ほら、陽太郎も立て。清風んとこ行くぞ」
陽太郎は、うん、と無言でうなずきながら、俺の顔を見上げた。
…な、泣いてる…!?
陽太郎の目は、うるうると涙ぐんでいた…。
