プログラムの説明によると、これは寺子屋帰りのちょっとおませな娘の姿を描いた踊りだそうだ。
舞台の奥には、後見さんと呼ばれる袴姿の男性が控えており、小道具を手渡したり、長い針金の付いた蝶々を飛ばしたりしていて、女の子はそれを捕まえようとする仕草をしてみたりと…、一言で踊りと言っても、まるでお芝居を見ているような楽しさがあった。
…そうしてやがて、そんな可愛らしい娘の踊りは、終盤に近付いてゆく。
《♪…なが~め~つき~せ~ぬ~ はる~げ~し~き~……》
舞台中央で傘をさし、草紙を手に下げたポーズを決めると、大きな拍手と共に、ゆっくりと幕が下ろされていった…。
「スゴ~~~イッ!!」
私は思わずそう言いながら、思いきり拍手をしていた。
私だけじゃなく、大地も、陽太郎くんも、永作先生も…、初めて見るそんな舞台に、心底感動していた…。
