「…ねぇ、風嶺さん。…僕、嫉妬されちゃってるのかな、絢姉さんに…」
そう言うと、風嶺さんはクルッと体をこちらに向け、片腕を立てて頬杖をつくようにして、僕の顔を見た。
「嫉妬?…アンタが美人だから?」
笑みを浮かべながらそう言う風嶺さん。
「…そ、そんなふうには思ってないけど…、その、僕が、女の子みたいだから…」
風嶺さんは、クスリと笑って答えた。
「う~ん、まぁ…、女形としての風花には、嫉妬してるだろうね。同じ踊り手として」
「……」
「…でも、普段のアンタ自体が女の子みたいにカワイイのは、生まれつきなんだからしょうがないじゃん…!羨ましいぜ、このこのォ~!」
そう言って、風嶺さんは僕の頬っぺたを指でつついてきた。
「…うッ!…フフ、ヤだ、やめてよぉ…!」
必死で顔を隠す僕と風嶺さんは、しばらくそんなふうにじゃれて笑い合っていた…。
