「あぁ、すごい偶然だね…!まさか、同じクラスになる人だったなんて…」
鈴木クンは嬉しそうに笑みをこぼしてそう言ったが、ダイチの表情は一向に崩れない。
「…俺、あんたのこと、女だと思ってた」
「……」
「なのに、男って、何だよ」
「……!」
…しばし、沈黙が続く。
「…あぁ、えっと…」
鈴木クンは言葉に詰まって、どうしていいかわからない様子だ。
そりゃそうだろ!!
そんなこと言われたって、男の子なモンは男の子なんだから、しょうがないじゃないか…!!
たまりかねて、オレは言った。
「おい、ダイチ!そんなこと言ったって、仕方ないだろ!?鈴木クンは、男の子なんだから!!」
「んなこたぁわかってるよ!」
「じゃあ、ダイチは鈴木クンにどうしてほしいわけさ!?」
…困惑した表情を浮かべる鈴木クンを間に挟み、オレとダイチは言い合った。
が、少しの沈黙の後、ダイチは答えた。
「…ただ、言ってやりたかっただけだよ」
そう吐き捨てると、ダイチはカバンを背負って、不機嫌そうにスタスタと教室を出ていってしまった…。
