そんなダイチの突然の発言にも驚いたが、それ以上に、オレはあることに驚いていた…。
ダ、ダイチが…、ホームルームも終わったのに…、ま、まだ…、学校にいる…!!
何に対しても冷めてるようなあのダイチが、なんだかすごく恐い顔してこっちを見ている…。
するとダイチは、ゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。
そして、鈴木クンの横でピタリと止まると、そんなダイチを見上げる鈴木クンの顔を、鋭い目つきで見下ろしながら言った。
「…あんた、昨日、藤の花見てただろ」
…藤の花?
ダイチ、何のこと言ってるんだ?
確かに昨日、鈴木クンのことを見たとは言ってたけど…。
すると鈴木クンは、ハッと思い出したように答えた。
「…あぁ、もしかして、昨日、公園で…?」
その言葉を受けて、ダイチが言う。
「そうだよ。あんたが藤見てた時、俺が公園に入ってきた。そんで今度はあんたが出ていった。俺とすれ違って」
…なんだかよくわからないけど、とりあえずオレは、目の前で繰り広げられているこの二人の会話を見守ることにした…。
