「…どうも、風絢と申します。…ふぅん、あなたたちが、風花のお友達なの…」


立っている陽ちゃんと、座ったままの大ちゃんとを、ゆっくりと交互に見つめる絢姉さん…。


「良かったわねぇ、風花…、新しい学校で、楽しそうなお友達ができて…」




ふわりとウェーブがかった茶色の長い髪を掻き上げると、絢姉さんは、陽ちゃんと大ちゃんに顔を近付けるようにして言った。