すでにホームルームが始まっている教室へ、後ろのドアから普通に入る。


担任が、出席をとっている真っ最中。


今日はちょうど俺が入ってきてすぐ、見事なタイミングで名前を呼ばれた。


「サトウ ダイチ!」


「あい」


俺は一番後ろの窓際の席にカバンを下ろしながら、やる気のない返事をした。


「あい、じゃないだろ!お前はまたギリギリに入ってきて…、何であとたったの5分、早く来ることが出来ないんだ!」


だからそれは、俺の朝のスケジュールにそぐわないからだよ!


…と、言うわけにもいかず、俺はまたやる気のない声で「すいませ~ん」とだけ言った。


てか、学校の方から俺んち来いよ。


って、それはさすがに言い過ぎか。


バカだと思われる。




…俺、佐藤大地は、この通り、自分中心の身勝手極まりない毎日を送っています。