キヨちゃんは、藤の花を見て「フジムスメ」と言っていた。 それがいったい何だったのか、結局まだ聞いていない。 でも、キヨちゃんには見えるんだ…、キヨちゃんだけの「世界」が。 キヨちゃんも、あのカザミネさんも…、普段とは違う姿になって、その世界を生きている瞬間があるんだ。 だからオレも、そんな自分の世界に住みたい。 自分の世界を繰り広げて、堂々と、この現実の中を生きていきたいんだ…。 夢見がちだって、言われても。 …生きていくためには、オレにはそれが、必要なんだ。