…やがて休憩時間になると、鈴木クンの机の回りには人だかりが出来ていた。
みんな、興味津々な感じで鈴木クンを囲み、いろいろと質問をしている。
その中心で、言葉少なく恥ずかしそうに微笑んでいる鈴木クン…。
…その輪から外れて、オレは一番後ろの窓際の席のダイチと一緒に、その光景を眺めていた。
「ダイチ…、ゴメン。まさか、男の子だったとは思わなかった…」
するとダイチは、鈴木クンの方をボ~っと見つめながら、ポツリとつぶやいた。
「…俺、昨日、あの人見た」
「エ?見たって、鈴木クンを?」
「うん。公園で…。俺も、女だと思った」
「……」
その時オレは、ふと思った。
普段、何に対しても興味を示さないダイチが、今、鈴木クンに頭の中を占領されている…!
…鈴木クンって、スゴいんじゃないか…!?
オレは後で時間を見つけて、鈴木クンと接触してみようと決心した!
ダイチのことだけじゃない…、オレにだって、鈴木クンに聞きたいことは山ほどある…!!
