俺はその体勢のまま、陽太郎に聞いた。 「…何で来たんだよ?」 「何でって…、別にダイチだけの屋上じゃないでしょ~!?…キヨちゃんに、いろんなトコロ案内してあげてるのッ!!」 …騒がしいヤツのおかげで、ゆっくりと目をつぶって休む気が失せた俺は、よく晴れた眩しい空に目を細めるようにして、上体を起こした。 …サラサラと、心地よい風が吹き抜ける…。 陽太郎と、その少し向こう側に…、やわらかな風に髪をなびかせながらたたずんでいる、鈴木清風の姿があった。