「…アイツが転校してくる前日、公園で偶然、見かけたんだよ」
大地は、適当に手を動かしながら話し始めた。
「…私服だったからさ、余計女に見えて。…てか、女だと思い込んでた」
「…うん」
「…そしたら次の日、アイツが来て…、男だってわかって、…なんかすげぇ、裏切られた気分だった」
「裏切られたって…、そんなの、大地のただの勝手じゃん…」
「言われなくてもわかってるよ」
「それで、その…、鈴木くんに、怒ってたってわけ?」
「…そーゆーこと」
「……」
私は、呆れてものが言えなかった…。
大地、いつからこんないい加減な人になっちゃったのだろうか…。
そんな大地に、私はため息混じりに聞いてみた。
「…じゃあ、もし鈴木くんが本当に女の子だったら、それでどうだったっていうわけ?」
