「そうだ、高橋さん、ちょっと…!」
そう言って、永作先生が私にちょいちょいと手招きをし、廊下に連れ出した。
「…はい?」
ドアを閉めるなり、永作先生はクルッと振り返って、私の両肩に手を置きながら小声で言った。
「…大地クンと二人っきりになれるチャンスでしょ~?感謝してよネッ!」
「えッ…、な、永作先生、どうして…!?」
「ヒカリっちから聞いたよ~?ユウ、大地クンのこと好きなのに、全然アタックできてなくて見ててもどかしい~ッ!って」
「…ヒ、ヒカリが?」
ヒカリ…、おしゃべりなんだからぁ…!
「…って、佐藤クン捕まえたのは偶然なんだけどネ!…でもまぁこの機会に、デートに誘っちゃったりとか?何でもいいからしちゃいなさいよッ!…じゃ、私はまたちょっと職員室戻るから、引き続きヨロシクね~!」
そう言って、小さなガッツポーズを見せながら、永作先生は行ってしまった…。
みんな、絶対楽しんでるでしょ…。
まったく、もう…!!
…そんなことを思いながらも、私は嬉し恥ずかしくて、ちょっぴり顔が赤くなっていた…。
