田中くんと鈴木くんが帰った後、私と大地は永作先生に頼まれて、段ボール箱の中身の整理をさせられていた。


箱の中には、これまで永作先生が作ったいろんな作品の材料の余りなどがいっぱい入っていた。


「…ったく、何で俺まで手伝わされなきゃいけねぇんだよ…」


隣でそうブツブツ言っている大地…。


けれども私は、ちょっと嬉しかった。


こんなふうに、大地と一緒にいられるのって、すごく久しぶりだったから…。




「…でも、なんか懐かしいね。こうやって、二人で一緒に何かやるのって」


私がそう言うと、大地はこちらを見ることもなく、そっけなく言った。


「…あぁ、そうだな」


そんな大地に、ちょっぴり膨れっ面をする私…。