「…ふ、二人ともおやめなさい…!!…清風が、まだ高校生の子が見ているんですよ…!?」
そう言って、その場の空気を破ったのは母さんだった…。
エイサクさんは、もう何も言えずに、ただそんな二人の様子をじっと見ていることしか出来ないでいた…。
風嶺さんは、感情をぐっと堪えて、絢姉さんからそっと手を放した。
怒りに震えた絢姉さんは、そのまま部屋を出ていこうとした。
部屋の入り口に立ち尽くしていた僕の肩に、思いっきりぶつかって、絢姉さんはすごい勢いで玄関の方へと消えて行ってしまった…。
キツめの香水の匂いが、僕の心をナイフのようにかすめていった…。
