そんな絢姉さんに、風嶺さんはギロリと尖った視線を向けて言った。
「…な~るほど、そういうわけ…。これでわかったわ。絢、アンタの踊りが、ちっとも美しくない原因が」
その言葉に、絢姉さんは過剰に反応を示し、風嶺さんをキッと睨んだ…。
「…どういうことですか…?」
震える声でそう聞き返す絢姉さん。
「…絢。アンタは踊りそのものより、自分自身を見てもらいたくて仕方ないみたいだねぇ?そんなんは、本物の踊りじゃあないわな」
「……!!」
「…エイサクさんのその絵は、立派な芸術作品だ。顔が絢でも風花でも、堂々と飾られておかしくない絵だって、アタシは思うよ?…ただ、エイサクさんの腕は完璧なんだけど、モデルが悪かったなぁ…」
「…ちょっと、それどういう意味ですか…!?」
怒りに満ちた表情で、風嶺さんを睨み続ける絢姉さん。
