「オレね、今朝、見ちゃったんだよ!教室来る前に、校長室の前通りかかった時…!!」
「見たって、転校生を?」
「ウンウンッ!!ちょうど校長先生と向かい合って座って話してたんだけどさ、それがなんともう…、スッゴイ美人だったんだよ!!」
「すっごい美人?…ってことは、女子か。まぁ~でも、お前が言う美人なんて、ホントかどうか…」
「そんなことないよッ!!確かに、チラッとしか見えなかったけど…、でもあの感じは、まるでCGの世界から飛び出してきたような、実在する人間とは思えないほどの美しさだったって…!!」
「んな大袈裟な…。あいあい、わかったよ。お前がそこまで言うんなら、ホントにCGの美少女キャラたちも顔負けの、尋常じゃない美しさなんだろうよ」
…だいたい、お前は実在するとんでもない美人を見たことがあるのかよ。本当に尋常じゃない美人っていうのはな、昨日、俺が見たような……。
そんなことを考えていると、教室のドアが開き、先生が入ってきた。
