風嶺さんは、僕と陽ちゃんの間に割り込むと、ドカッとベンチに腰を下ろした。
それに続いて、僕と陽ちゃんもベンチに座る。
風嶺さんと僕は、同じ家に住んでいるわけだけれど、僕が九州から戻ってきてから風嶺さんに会うのは、実は今日が初めてだった。
風嶺さんは、プロの舞踊家としていろんなところで活動しているから、普段は家を空けていることが多いのだ。
「いや~、ずっと続いてた公演がやっと終わってさぁ、しばらくはお休みだよ~!」
そう言って、大きく両手両足を広げ、伸びをする風嶺さん。
そんな風嶺さんを見て、陽ちゃんは緊張したように言った。
