「…カ、カザミネさん…?」
…呆然と立ち尽くす陽ちゃんに、僕が説明をしようとする前に、僕は勢いよく風嶺さんに抱き付かれてしまった…。
「おっ帰りィ~ッ!!元気だったかァ~ッ!?」
…僕、なんだか抱きしめられてばっかりだなぁ…。
そんな風嶺さんは、いったん僕から体を離すと、陽ちゃんに向かって言った。
「ゴメンなぁ、急に驚かしてぇ…!風花…じゃなくて、清風の友達?」
ポカンとした顔で見つめている陽ちゃんに代わって、僕が答えた。
「風嶺さん、この子は同じクラスの田中陽太郎くん。陽ちゃんっていうんだよ!」
そして今度は、陽ちゃんに向かって言った。
「…陽ちゃん、この風嶺さんって人はね、僕のいとこのお姉ちゃんなんだけど…、僕たち寿々喜流の家元、つまり、僕の叔父さんの娘さんで、次期家元になる人なんだよ…!」
僕がそう言い終えると、女性としては長身である170センチの風嶺さんは、陽ちゃんの頭をクシャクシャッと撫でながら言った。
「男だと思ったっしょ?ビックリさせてゴメンね、ヨウちゃん!改めまして、カザミネです、よろしくぅッ!!」
「…ア、ハ、ハイ…」
陽ちゃんは、まだビックリしている様子で、そんな風嶺さんを見て固まっていた…。
