そんな僕を、隣に座っている陽ちゃんが見つめて言った。


「…キヨちゃん、…大丈夫?」


何も心配させることなどないはずなのに、こうしていつも、僕のことを気遣ってくれる陽ちゃん…。


僕は、ありがとうと微笑んで、「大丈夫だよ」と返事をした。


陽ちゃん、いつも本当にありがとうって、心の中でつぶやきながら。


僕、もっと強く見えるようにならなきゃな…。




…そんな時だった。


公園の入り口の方で、僕たちの姿に気付いた人物がいた。