「…アイツら3年だから、詳しいことまではよく知らないんだよ。…いつ、どこでアンタのこと見たのか知らないけど、アイツはアンタにホレちゃったらしいよ…?で、それと引きかえに、ウチはフラれたってわけ…」
薄ら笑いを浮かべて、自暴自棄になってそう話すシブヤさんに、オレは言った。
「…な、何で、キヨちゃんは男の子だって、その彼氏に言わなかったの…!?そうしたら彼氏だって…」
「言えるわけねぇだろッ!!」
「……!?」
シブヤさんは、まるで犬が噛み付いてくるかのような勢いで、そう言った…。
「…女のアタシが、男のコイツに負けたんだよ…?…言えるわけないじゃん。そんな、カッコ悪いこと…、言えるわけ、ないジャン…!!」
そう言って、シブヤさんは抱き抱えていたカバンに顔を埋めてしまった…。
