「…渋谷さん。僕、自分で気付かないうちに、何かしちゃったかな…?」
「……」
「…もしそうだったら、謝るよ。…ごめんね」
「…キ、キヨちゃん…」
オレは、そこで口を挟んだ。
「…シブヤさん、せめて理由を教えてよ…!」
シブヤさんは、キヨちゃんにあっさりと謝られたことすら腹立たしいというように、カバンを抱えながらプルプル震えていた。
「…何で、キヨちゃんのせいで彼氏にフラれちゃったの?」
その言葉を聞いたとたん、シブヤさんは激しく声を荒げて言った。
「…う、うっさいなッ!そんなハッキリゆーんじゃねぇよッ…!!」
しかし、そんな言動にも微動だにしないオレとキヨちゃんに見つめられて、シブヤさんは次第に、うつむきながらポツリ、ポツリと話し出した…。
