帰り道、オレとキヨちゃんは自転車を押しながら歩いていた。 オレは相変わらず、はしゃぎながらキヨちゃんにいろんな話を聞いていた。 「ねぇ、キヨちゃん、今度オレもキヨちゃんちに遊びに行ってもいい!?」 「うん、いいよ。お稽古場の様子も見せてあげるよ」 「ヤッターッ!!」 …そんなことを、話している時だった。 いつもダイチが眠っている、藤棚の公園の前をさしかかった時、ベンチに誰かが座っているのが目に入った。 あれは…、シブヤさん…?