宛名のないラブレター

なんで言えないんだろう
こんな簡単な言葉なのに、
たった一言なのに
なんて自分は弱虫なんだろう・・・

『好き』

早く言ってしまえば運命は変わるかもしれない
それでも俺は、

口を閉じる。




そして俺はまた真っ白い紙の上に書くんだ。
大きく
不器用な字で
俺の気持ちを

あいつに届くように願って・・・