後悔なんかはしてほしくない。
あたしはあんたを買ったわけじゃないんだ。

あんたを自由にしてやりたかっただけ。

歌うことしか知らないあんたに、ちゃんと生きてほしいと思っただけ。

もしかしたら、ついてこないかもしれない。

それでもいい。

だって、ここからは……。

「ここからは、サラが選ぶ道だよ」
あたしは微笑んだ。

「行くにきまってるのに!!サラはアーシェと一緒に旅をしたいよ!」
一抹の不安をなぎ払うように、サラはとびきりの笑顔であたしに抱きついた。