目覚めると、陽はずいぶんと高い位置にあって、それでもなおクースカと寝息を立てるサラたたき起こして、あたしは階段を駆け下りた。

「レイブ?」
言いながら見渡せど、彼の姿はない。

「行っちゃったか」
「行っちゃったよぅ」

片手で目をこすりながら、後ろを追いかけてきたサラがションボリとレイブの寝床を眺めた。

「ん…?」

ふと、その毛布の形に目が留まる。
バサっと音を立てて、あたしは毛布をめくり上げた。

「うわぁ~っ!!」

サラが目を輝かせる。

そこに積まれていた5つのゴールドと、彼の携えていた片手剣。