「もうちょっと……」
サラの声にも、力がこもっている。

「ここ」
丁度鎖骨の下あたりで、サラの指が止まった。
「ここまで。じゃないとレイヴが……」
振り返って確認を求めるサラに、あたしは小さく頷いた。

肌の焦げる匂いが立ち込める。
ようやく焼き印がサラの指に追いついたところで、あたしはよく冷やした濡れた布を、レイブの印に押し付けた。