酒場をでると、薄暗い月夜に、ところどころランタンの炎が浮かび上がった。
裏路地を抜けて、噴水広場を通り抜け、この町の端にあたしの家はある。
家といっても、二階建ての小屋を借りて、かろうじて生活できるほどに改装したものだ。
「狭くて悪いね」
その小さな小屋に、山ほど書籍を積み上げているせいで、2階はともかく、1階は足の踏み場もない。
我が家のように勝手を知っているサラが、本を丁寧に避けながらかき集めると、壁に添えつけた本棚にそれらを寄せて座るスペースを確保した。
裏路地を抜けて、噴水広場を通り抜け、この町の端にあたしの家はある。
家といっても、二階建ての小屋を借りて、かろうじて生活できるほどに改装したものだ。
「狭くて悪いね」
その小さな小屋に、山ほど書籍を積み上げているせいで、2階はともかく、1階は足の踏み場もない。
我が家のように勝手を知っているサラが、本を丁寧に避けながらかき集めると、壁に添えつけた本棚にそれらを寄せて座るスペースを確保した。


