「ごちそう様。マスター、今夜はサラを連れて帰ってもいい?」

カウンターで客の相手をしながら視線だけあたしに向けると、マスターは軽く頷いた。
「やったぁ!アーシェ大好き!」

鼻の下にジュースの髭をつけて、サラが飛び跳ねた。