「ローブのやたら短い魔法使いじゃさすがに困るからさー」 一応採寸しとこう、と彼はどうやら益田を探していたようだ。 「あれ、なんか先生顔赤くないっすか?風邪?」 そう指摘され、慌てて否定する。 「っ……いや、別に何ともない」 風邪ではないし他に体調を崩してもいない。 もし本当に顔が赤いとして、その原因は間違いなく益田だ。 妙な事をしでかす彼が悪い。 人気の無い所でならまだしも、こうすぐに見つかるような場所でキスとかしてくるからだ。 変に慌ててしまったじゃないか。 全部、彼のせいだ。