「それで、どうしてこんな事するんだ?」 「だから、愛情表現ですよ」 まだ解ってもらえませんか?って、 理解できるはずがないだろう。 「だから、その理由はなんだ」 「好きだからに決まってるでしょう?」 言葉と共に体を押され、 今度は壁へと押し付けられた。 そして再び、 彼の唇も触れてきた。 またすぐに離れて、 だけれど顔は近いまま。 吐息が感じられる程の距離で、 益田はまた俺に告げる。 「好きなんですよ、先生の事」 言って、表面よりも熱い、舌が唇をなぞった。